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手話すみれ学級の取組について

2018年12月10日(月)
すみれ学級〜手話バージョン〜を行いました!


 12月10日(月)に、すみれ学級手話バージョンを行いました。新しい試みでしたが、16名の保護者の方から参加いただきました。ろうの先生や保護者が「ホンネ」を伝えることができ、内容の濃い充実した時間となりました。
 初めに、ろうの先生や保護者が「聾学校に対する思い」を5分ほど話しました。その後、ろう者同士でパネルディスカッションを行いました。最後に、2つのグループに分かれてフリートークを行いました。
 この会をとおして、大きく2つのテーマが見えてきました。それは、「孤独」と「出会い」です。きこえる子どもたちが通う学校にインテグレートした子どもたちは周りの友達とうまくコミュニケーションができなかったり、言っていることが分からなかったりして「孤独」を感じることがあります。年齢が幼い頃はごっこ遊びやスポーツが中心なので、一緒に楽しむことができます。しかし、年齢があがると、言葉によるコミュニケーションが増えて距離を感じるようになります。「今まで仲がよかった友達が離れていった」という悩みをよく聞きます。
 また、コラムにもありますが、親戚や家族団らんの中でも周りの人が話していることが分からず一緒に楽しめない、という孤独を感じることがあります。お正月やお盆に親戚が集まっても、一人でテレビを見たり部屋にいたりすることが少なくありません。
 しかし、ろう者の集団に入ると時間を忘れるぐらい楽しく手話で会話をすることができるので孤独を感じることがありません。きこえない子どもたちが孤独を感じることがないように、配慮に努めてほしい、という話がありました。
 2つ目のテーマ「出会い」は、ろうの子どもがアイデンティティ(自分らしさ)を作っていくために必要なものです。自分はろう者なのか? 難聴者なのか? 聴者なのか? はたまた違う存在なのか? 成長の過程で、揺れ動いたり行き詰まったりしたとき、ロールモデルとなる人と出会うこと、同じ立場の仲間と出会うこと、自分を理解してくれる存在と出会うことが、重要な影響をもたらすと思います。親として、「出会い」の機会を多く作ることができるよう、環境作りに努めてほしいというろう者からのメッセージがありました。

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